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総論

6

物質世界と非物質世界について

05では、宇宙に存在するものは、それぞれ固有の周波数を持っていると説明しました。

物質も波動。非物質も波動。

「波動」という共通のものさしを使うことで、物質と非物質を、まったく別々のものとしてではなく、同じ宇宙の中に存在しているものとして捉えることができます。

では、私たちが「物質世界」「非物質世界」と呼んでいるものは、何が違うのでしょうか。


物質と非物質は、別々の世界ではない


私たちは普段、目で見ることができ、手で触れることができるものを「物質」として認識しています。

肉体。建物。植物。身の回りにあるさまざまなもの。これらは、私たちにとって非常に明確な存在です。

一方で、目で見ることができない、手で触れることもできない領域を「非物質」と呼んでいます。

この二つは、肉体を持った私たちから見ると、まったく違う世界のように感じられます。けれども、05で見たように、どちらも波動です。

違うのは、存在している領域、周波数帯域です。

物質世界と非物質世界という二つの世界が存在しているのではありません。同じ宇宙の中に、異なる波動領域が存在しています。


一定の波動領域を切り取る


01では、宇宙の成り立ちについて、地球の時間感覚で説明するなら、非物質的な世界 → 物質世界という順番で捉えることができると説明しました。

高い波動から低い波動へと分化し、一定の水準まで下がったところで、私たちが「物質」と呼べる世界を認識できるようになった、という説明です。

ただし、実際の宇宙は一瞬で成立しています。そのため、一定の波動領域を切り取るという捉え方の方が近いでしょう。

さまざまな周波数帯域が存在している中で、私たちはその一部を物質として認識しています。物質世界とは、その波動領域に焦点を結んだ世界です。


物質は、より濃く、厚く現れている


非物質と物質の違いについて、非物質の状態は、ふわっとしていて、取り留めがない。それを物質として、濃く、厚く、塊のようなものとして生み出していくというイメージです。

非物質の領域にあるものを、物質の領域でしっかりと焦点を結ぶ。そうすることで、安定したものとして体験することができます。

物質世界には、物質世界だからこその明確さがあります。見ることができる。触れることができる。実際に行動することができる。そして、その結果を体験することができます。


私たち自身も、二つの領域にまたがっている


この物質と非物質の関係は、私たち自身にも当てはまります。ここで、魂と肉体について見てみましょう。

肉体と比較すると、魂を「本体」と呼ぶこともできます。ただし、魂と肉体を、完全に別々の二つの存在として考えないでください。

魂の一部が肉体です。

魂も肉体も同じです。違うのは、その現れ方です。

魂は非物質の領域に存在し、その一部が物質の領域へ焦点を結んだものが肉体です。

感覚的に表現するなら、魂から肉体が、ぴょこっと物質世界へ飛び出している。

そのくらいのイメージでも構いません。魂と肉体は、どこまでも同じものです。


魂=ハイヤーセルフ


ここで、言葉についても整理しておきましょう。

この講座では、魂=ハイヤーセルフです。同じものを指す、呼び方の違いです。

「魂」は、その存在そのものについて説明するときに使いやすい言葉。「ハイヤーセルフ」は、肉体を持つ私たちとの関係や、そこから届く方向性について説明するときに使いやすい呼び方。そのくらいの違いとして捉えてください。

ハイヤーセルフが、どこか遠い場所に存在していて、肉体の自分を外から眺めているわけではありません。

魂と肉体は不可分です。非物質と物質という、現れている領域が違っているだけです。


二つの領域の間には、グラデーションがある


物質と非物質は、まったく関係のない二つの世界ではありません。両者の間には、グラデーションがあります。

ただし、ある周波数帯域で切り替わりが起きるため、肉体を持った私たちから見ると、そこに境界があるように感じられます。

その境界付近の領域について、人間はこれまで、オーラ、エネルギーフィールド、エーテル体など、さまざまな名称をつけてきました。

名称そのものを細かく分類することが、この講座の目的ではありません。

大切なのは、物質と非物質は断絶しているわけではないということです。

波動という共通のものさしで見れば、連続した一つの宇宙として捉えることができます。


肉体は、物質世界で体験するための焦点


では、なぜ魂は肉体として物質世界へ現れるのでしょうか。

肉体には、肉体だからこそできる体験があります。

肉体というのは、とても不安定なものです。思い通りにならない。分からない。忘れる。迷う。制限がある。

一方で、不安定だからこそ、変化しやすい。小回りが利くとも言えます。

さまざまな変化や違いを、非常に明確に体験することができます。

非物質の領域にあるものを、肉体という焦点を通して、より濃く、はっきりと体験する。それが、物質世界で肉体を持つことの大きな特徴です。


非物質世界は、どこか遠くにあるわけではない


「非物質世界」と聞くと、物質世界とは別の場所に、見えない世界が存在しているように想像するかもしれません。

けれども、ここまで見てきたように、物質と非物質は同じ宇宙の中にあります。違うのは周波数帯域です。

05でラジオを例にしたように、認識していないからといって、存在していないわけではありません。

私たちは肉体として物質世界に焦点を結びながら、同時に非物質の領域ともつながっています。魂、ハイヤーセルフも、その一つです。


物質と非物質を分けすぎない


私たちが物質と非物質を分けて捉えることは、物質世界を体験するうえでは自然なことです。

ただ、宇宙全体から見れば、それらは完全に切り離されているわけではありません。すべてが波動であり、それぞれ異なる周波数を持ちながら、同じ宇宙の中に存在しています。

そして、04で見た源へ向かう大きな流れも、これとは別の仕組みではありません。

物質世界も非物質世界も、その大きな流れの中にあります。

その中で、肉体を持った私たちは、物質世界に焦点を結び、自分にとっての現実をホログラムとして体験しています。

つまり、私たちが今体験しているこの現実も、宇宙の大きな流れから切り離されたものではありません。

大きな流れの中に物質・非物質の領域があり、その中で私たちは肉体として現実を体験している。

そのように捉えてみてください。

では、その物質世界の中で、私たちは実際に何を体験しているのでしょうか。自由意志を持った肉体として、どのように現実と関わっているのでしょうか。

次の章では、07|物質世界で起きていることについて見ていきます。




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