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各論

13

願望

VERDEの定義

VERDEでは、願望を今の自分から生まれる、新しい方向性と捉えます。

「これが欲しい」「こうなりたい」という明確な望みだけが願望ではありません。

もっとこうしたい。

こちらの方がいい。

もう少し楽になりたい。

これをやってみたい。

今日は休みたい。

そうしたものも含めて、私たちは常に何かを望んでいます。

そして願望は、物質世界で実際に体験することによって、より明確に、より強く生まれます。


体験するから、望むものが分かる


私たちは物質世界で、さまざまなことを体験します。

例えば、嬉しい、楽しい。心地いい、という体験もあれば、嫌だ、苦しい、これは違うというような体験もありますが、そのどちらからも、新しい願望が生まれます。

好きなものを体験すれば、「もっとこれを体験したい」と思う。

嫌なものを体験すれば、「それならこちらがいい」という新しい方向が生まれる。

たとえば、実際に働いてみたからこそ、「もっと自由な働き方がしたい」という願望が生まれることがあります。誰かと関わったからこそ、「私は、もっとこういう関係を築きたい」と分かることもあります。

頭の中だけで考えているよりも、実際に体験することで、自分が何を望み、何を望まないのかが、よりはっきりします。物質世界での体験は、願望を生み出し、それをより明確なものにしていきます。


「嫌だ」という体験が強い願望を生み出す


自分が望んでいない体験も、願望が生まれる重要なきっかけになります。

この講座では、このような違いを明確にする体験を、コントラストと呼びます。

「これは嫌だ」と強く感じるほど、それと同時に「これがいい」という強い願望が生まれます。

嫌な体験は、今よりも気分が良くなるための願望が生まれるための強いトリガーであり、このコントラストの仕組みは、誰にでも起こる宇宙共通のものです。

コントラストについては、各論でさらに詳しく扱います。


願望に共通するもの


人によって、願望の内容は異なります。その願望を表面的に見ると、それぞれ違うことを望んでいますが、すべての願望に共通しているのは「今よりも気分良くなりたい」ということです。

何かを手に入れたいのも、それを手に入れることで、今より気分が良くなると思うからです。

環境を変えたいのも、その環境にいる自分の方が、今より心地よいと感じるからです。

休みたいのも、何かに挑戦したいのも、人と一緒にいたいのも、一人になりたいのも同じです。

具体的に望んでいるものは違っていても、その先には、「今よりも気分の良い状態になりたい」という共通した方向があります。

では、「気分が良くなる」とは、宇宙の仕組みから見ると何が起きているのでしょうか。

各論07「波動・周波数」で見たように、私たちが心地よさを感じているときは、肉体の自分が、本来の自分である魂・ハイヤーセルフの波動域に近づいています。つまり、「今よりも気分良くなりたい」という願望は、「今よりもハイヤーセルフと同じ状態に近づきたい」という方向でもあります。

本人がそのことを意識している必要はありません。

「ハイヤーセルフに近づきたい」と考えていなくても、

もっと安心したい、もっと自由になりたい、もっと楽しく過ごしたい、などと望むことによって、結果として、より本来の自分に近い状態を求めています。

だからこそ、具体的な願望は一人ひとり違っていても、すべての願望が向かっている大きな方向は共通しています。

より気分の良い方へ。

より本来の自分に近い方へ。

よりハイヤーセルフと同じ状態へ。


願望は、持っていて当たり前


このように考えると、願望はなくすべきものではありません。

むしろ、肉体として物質世界を体験している限り、願望が生まれるのは当然のことです。

私たちは体験します。

体験すれば、そこから、「もっとこうしたい」「こちらがいい」という新しい方向が生まれます。

ですから、この講座では、完全な意味での「無欲」はあり得ないと考えます。

たとえば、「欲を手放したい」「何も求めない自分になりたい」「無欲でありたい」と思ったとします。

一見すると、願望をなくそうとしているように見えます。

けれども、「無欲でありたい」ということ自体が、一つの願望です。

願望をなくすことを望んでも、願望という仕組みそのものがなくなるわけではありません。

願望は、体験する存在である私たちにとって自然なものです。


長く考えるほど願望は現実化しやすくなる


この講座では、一つのことについて、およそ60秒以上思考を続けると、その思考の現実化が始まると捉えます。

あることについて思考を続けるほど、その思考は強く活性化されます。

強い願望は、それについて考える時間も長くなりやすいため、現実化へ向かう力も強くなりやすくなります。

ただし、ここで重要なのは、何を強く思考しているのかです。


内容より「状態」が活性化される


たとえば、「これが欲しい」という強い願望があったとします。

そのとき、「欲しい」→「まだない」→「どうして叶わないのだろう」と考え続けているのであれば、強く活性化されているのは、「まだ願望が叶っていない私」です。

そして各論06「引き寄せ」で見たように、その状態にも引き寄せは正確に働きます。

反対に、現実にはまだ現れていなくても、「こうなっている自分」「それを体験している自分」「それがある状態」が自分にとってリアルになり、その状態について思考が続いているのであれば、叶った状態そのものが強く活性化されていきます。

ですから、「長く思考すると、望んでいる内容が現実化される」ということではありません。

長く思考している際の「状態」が、現実化へ向かいやすくなるということです。

言葉で表現している望みとは正反対の状態の場合には、その状態が現実化されます。


願望によって、宇宙は拡大する


では、なぜ願望が宇宙にとって重要なのでしょうか。

総論で見てきたように、宇宙は拡大を続けています。そして、その創造の最先端にいるのが、肉体を持った私たちです。

私たちは物質世界で体験します。

その体験から「もっとこうしたい」「こちらの方がいい」という新しい願望が生まれます。

その瞬間、それまでになかった新しい方向性が、宇宙に加わります。つまり、私たちの願望が、宇宙を拡大させています。

私たちは、すでに完成している世界の中から、用意されたものを選んでいるだけではありません。

実際に体験する。

そこから新しいものを望む。

その新しい願望によって、さらに新しい世界が生まれていく。

だからこそ、肉体は、創造の最先端にあります。


願望は、大きな流れと同じ方向へ向かう


ここで、願望を宇宙全体から見てみましょう。

私たちに共通している願望は、今よりも気分良くなりたいということでした。

そして、気分が良くなることは、本来の自分であるハイヤーセルフの状態に、より近づいていくことでもあります。

一方、宇宙全体には、源へ向かう大きな流れがあります。

個人は、より気分の良い方へ。

肉体は、よりハイヤーセルフに近い状態へ。

宇宙は、より源に近い方へ。

規模は違いますが、そこには同じ方向性があります。

願望は、この大きな流れから切り離された個人的な欲求ではありません。

私たちが体験から新しい願望を生み出し、より本来の状態へ向かっていくこと自体が、宇宙の拡大の一部です。


願望が生まれたら、すでに届いている


願望が生まれると、それは肉体の中だけに留まりません。

各論06「引き寄せ」で見たように、願望は、非物質の領域へ届きます。

そして、その願望に協力的な要素が集まり、現実で体験するためのパッケージが形づくられます。

非物質の領域では、願望に対するものは一瞬で形づくられます。ですから、長く思考することで願望が一度届けば、それで大丈夫です。何度も願い直さなければ、宇宙が忘れてしまうわけではありません。

この非物質側で形づくられたものについては、次の「ボルテックス」で詳しく扱います。


願い続けると受け取れない


願い続けることは、「まだ叶っていない」という思考を繰り返すことになります。

「欲しい」「まだない」「叶ってほしい」と願い続ければ、「まだ叶っていない私」という思考を強く活性化することになります。そして、その思考を長く続ければ、それもまた現実化へ向かいます。

各論06「引き寄せ」で見たように、願うことと、受け取ることは同時にはできません。

願望はすでに届いています。

ですから、願望が生まれた後に必要なのは、願う段階から、受け取る段階へ移っていくことです。


願望を否定する必要はない


願望について、

「こんなことを望んではいけない」

「これは欲張りなのではないか」

「もっと立派なことを望むべきではないか」

と考えることがあります。

けれども、願望は体験から自然に生まれるものです。

そして、その根底にあるのは、今よりも気分良くなりたいという方向性です。

願望を持つことそのものを否定する必要はありません。

願望があるからこそ、「今とは違う、こちらへ」という新しい方向が生まれます。

そして、その新しい方向が宇宙に加わることで、世界は拡大していきます。




言い換えると


VERDEの資料では、願望を、

今の自分から生まれる、新しい方向性

「今より、こちらがいい」という方向

体験することで生まれる、新しい望み

などと表現できます。


願望は、「これが欲しい」「こうなりたい」という明確な望みだけを指すものではありません。

物質世界でさまざまなことを体験する中で生まれる、「もっとこうしたい」「こちらの方がいい」という新しい方向性を、この講座では「願望」と呼んでいます。


一般的に使われる類似表現


願望に近い言葉として、一般には、

望み

願い

欲求

希望

意図

理想

などの表現が使われることがあります。


また、願望実現、現実創造といった言葉とも関連して使われます。

ただし、この講座でいう願望は、「強く願って実現させるもの」だけを意味しているわけではありません。体験から自然に生まれる「今より、こちらがいい」という新しい方向性そのものを指しています。




関連する言葉

コントラスト これは嫌だ」「これは違う」という体験によって、反対側にある「では、こちらがいい」という新しい願望が明確になります。

魂・ハイヤーセルフ 願望の根底にある「今よりも気分良くなりたい」という方向は、より本来の自分であるハイヤーセルフの状態へ近づく方向でもあります。

大きな流れ 個人がより気分の良い方へ向かうことと、宇宙全体が源へ向かう大きな流れには、共通する方向性があります。

拡大  物質世界での体験から新しい願望が生まれることで、それまでになかった新しい方向性が宇宙に加わります。

引き寄せ 願望そのものではなく、そのとき自分が強く活性化している状態に対して働きます。「願うこと」と「受け取ること」は別の段階です。

ボルテックス 願望が生まれると非物質の領域へ届き、その願望に協力的な要素が集まり、現実で体験するためのものが形づくられます。

協力的な要素 願望が現実で最善の状態として体験されるために、非物質の領域で集められる要素です。

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