各論
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願望
VERDEの定義
VERDEでは、願望を今の自分から生まれる、新しい方向性と捉えます。
「これが欲しい」「こうなりたい」という明確な望みだけが願望ではありません。
もっとこうしたい。
こちらの方がいい。
もう少し楽になりたい。
これをやってみたい。
今日は休みたい。
そうしたものも含めて、私たちは常に何かを望んでいます。
そして願望は、物質世界で実際に体験することによって、より明確に、よ り強く生まれます。
体験するから、望むものが分かる
私たちは物質世界で、さまざまなことを体験します。
例えば、嬉しい、楽しい。心地いい、という体験もあれば、嫌だ、苦しい、これは違うというような体験もありますが、そのどちらからも、新しい願望が生まれます。
好きなものを体験すれば、「もっとこれを体験したい」と思う。
嫌なものを体験すれば、「それならこちらがいい」という新しい方向が生まれる。
たとえば、実際に働いてみたからこそ、「もっと自由な働き方がしたい」という願望が生まれることがあります。誰かと関わったからこそ、「私は、もっとこういう関係を築きたい」と分かることもあります。
頭の中だけで考えているよりも、実際に体験することで、自分が何を望み、何を望まないのかが、よりはっきりします。物質世界での体験は、願望を生み出し、それをより明確なものにしていきます。
「嫌だ」という体験が強い願望を生み出す
自分が望んでいない体験も、願望が生まれる重要なきっかけになります。
この講座では、このような違いを明確にする体験を、コントラストと呼びます。
「これは嫌だ」と強く感じるほど、それと同時に「これがいい」という強い願望が生まれます。
嫌な体験は、今よりも気分が良くなるための願望が生まれるための強いトリガーであり、このコントラストの仕組みは、誰にでも起こる宇宙共通のものです。
コントラストについては、各論でさらに詳しく扱います。
願望に共通するもの
人によって、願望の内容は異なります。その願望を表面的に見ると、それぞれ違うことを望んでいますが、すべての願望に共通しているのは「今よりも気分良くなりたい」ということです。
何かを手に入れたいのも、それを手に入れることで、今より気分が良くなると思うからです。
環境を変えたいのも、その環境にいる自分の方が、今より心地よいと感じるからです。
休みたいのも、何かに挑戦したいのも、人と一緒にいたいのも、一人になりたいのも同じです。
具体的に望んでいるものは違っていても、その先には、「今よりも気分の良い状態になりたい」という共通した方向があります。
では、「気分が良くなる」とは、宇宙の仕組みから見ると何が起きているのでしょうか。
各論07「波動・周波数」で見たように、私たちが心地よさを感じているときは、肉体の自分が、本来の自分である魂・ハイヤーセルフの波動域に近づいています。つまり、「今よりも気分良くなりたい」という願望は、「今よりもハイヤーセルフと同じ状態に近づきたい」という方向でもあります。
本人がそのことを意識している必要はありません。
「ハイヤーセルフに近づきたい」と考えていなくても、
もっと安心したい、もっと自由になりたい、もっと楽しく過ごしたい、などと望むことによって、結果として、より本来の自分に近い状態を求めています。
だからこそ、具体的な願望は一人ひとり違っていても、すべての願望が向かっている大きな方向は共通しています。
より気分の良い方へ。
より本来の自分に近い方へ。
よりハイヤーセルフと同じ状態へ。
願望は、持っていて当たり前
このように考えると、願望はなくすべきものではありません。
むしろ、肉体として物質世界を体験している限り、願望が生まれるのは当然のことです。
私たちは体験します。
体験すれば、そこから、「もっとこうしたい」「こちらがいい」という新しい方向が生まれます。
ですから、この講座では、完全な意味での「無欲」はあり得ないと考えます。
たとえば、「欲を手放したい」「何も求めない自分になりたい」「無欲でありたい」と思ったとします。
一見すると、願望をなくそうとしているように見えます。
けれども、「無欲でありたい」ということ自体が、一つの願望です。
願望をなくすことを望んでも、願望という仕組みそのものがなくなるわけではありません。
願望は、体験する存在である私たちにとって自然なものです。
長く考えるほど願望は現実化しやすくなる
この講座では、一つのことについて、およそ60秒以上思考を続けると、その思考の現実化が始まると捉えます。
あることについて思考を続けるほど、その思考は強く活性化されます。
強い願望は、それについて考える時間も長くなりやすいため、現実化へ向かう力も強くなりやすくなります。
ただし、ここで重要なのは、何を強く思考しているのかです。
内容より「状態」が活性化される
たとえば、「これが欲しい」という強い願望があったとします。
そのとき、「欲しい」→「まだない」→「どうして叶わないのだろう」と考え続けているのであれば、強く活性化されているのは、「まだ願望が叶っていない私」です。
そして各論06「引き寄せ」で見たように、その状態にも引き寄せは正確に働きます。
反対に、現実にはまだ現れていなくても、「こうなっている自分」「それを体験している自分」「それがある状態」が自分にとってリアルになり、その状態について思考が続いているのであれば、叶った状態そのものが強く活性化されていきます。
ですから、「長く思考すると、望んでいる内容が現実化される」ということではありません。
長く思考している際の「状態」が、現実化へ向かいやすくなるということです。
言葉で表現している望みとは正反対の状態の場合には、その状態が現実化されます。
願望によって、宇宙は拡大する
では、なぜ願望が宇宙にとって重要なのでしょうか。
総論で見てきたように、宇宙は拡大を続けています。そして、その創造の最先端にいるのが、肉体を持った私たちです。
私たちは物質世界で体験します。
その体験から「もっとこうしたい」「こちらの方がいい」という新しい願望が生まれます。
その瞬間、それまでになかった新しい方向性が、宇宙に加わります。つまり、私たちの願望が、宇宙を拡大させています。
私たちは、すでに完成している世界の中から、用意されたものを選んでいるだけではありません。
実際に体験する。
そこから新しいものを望む。
その新しい願望によって、さらに新しい世界が生まれていく。
だからこそ、肉体は、創造の最先端にあります。
願望は、大きな流れと同じ方向へ向かう
ここで、願望を宇宙全体から見てみましょう。
私たちに共通している願望は、今よりも気分良くなりたいということでした。
そして、気分が良くなることは、本来の自分であるハイヤーセルフの状態に、より近づいていくことでもあります。
一方、宇宙全体には、源へ向かう大きな流れがあります。
個人は、より気分の良い方へ。
肉体は、よりハイヤーセルフに近い状態へ。
宇宙は、より源に近い方へ。
規模は違いますが、そこには同じ方向性があります。
願望は、この大きな流れから切り離された個人的な欲求ではありません。
私たちが体験から新しい願望を生み出し、より本来の状態へ向かっていくこと自体が、宇宙の拡大の一部です。
願望が生まれたら、すでに届いている
願望が生まれると、それは肉体の中だけに留まりません。
各論06「引き寄せ」で見たように、願望は、非物質の領域へ届きます。
そして、その願望に協力的な要素が集まり、現実で体験するためのパッケージが形づくられます。
非物質の領域では、願望に対するものは一瞬で形づくられます。ですから、長く思考することで願望が一度届けば、それで大丈夫です。何度も願い直さなければ、宇宙が忘れてしまうわけではありません。
この非物質側で形づくられたものについては、次の「ボルテックス」で詳しく扱います。
願い続けると受け取れない
願い続けることは、「まだ叶っていない」という思考を繰り返すことになります。
「欲しい」「まだない」「叶ってほしい」と願い続ければ、「まだ叶っていない私」という思考を強く活性化することになります。そして、その思考を長く続ければ、それもまた現実化へ向かいます。
各論06「引き寄せ」で見たように、願うことと、受け取ることは同時にはできません。
願望はすでに届いています。
ですから、願望が生まれた後に必要なのは、願う段階から、受け取る段階へ移っていくことです。
願望を否定する必要はない
願望について、
「こんなことを望んではいけない」
「これは欲張りなのではないか」
「もっと立派なことを望むべきではないか」
と考えることがあります。
けれども、願望は体験から自然に生まれるものです。
そして、その根底にあるのは、今よりも気分良くなりたいという方向性です。
願望を持つことそのものを否定する必要はありません。
願望があるからこそ、「今とは違う、こちらへ」という新しい方向が生まれます。
そして、その新しい方向が宇宙に加わることで、世界は拡大していきます。
言い換えると
VERDEの資料では、願望を、
今の自分から生まれる、新しい方向性
「今より、こちらがいい」という方向
体験することで生まれる、新しい望み
などと表現できます。
願望は、「 これが欲しい」「こうなりたい」という明確な望みだけを指すものではありません。
物質世界でさまざまなことを体験する中で生まれる、「もっとこうしたい」「こちらの方がいい」という新しい方向性を、この講座では「願望」と呼んでいます。
一般的に使われる類似表現
願望に近い言葉として、一般には、
望み
願い
欲求
希望
意図
理想
などの表現が使われることがあります。
また、願望実現、現実創造といった言葉とも関連して使われます。
ただし、この講座でいう願望は、「強く願って実現させるもの」だけを意味しているわけではありません。体験から自然に生まれる「今より、こちらがいい」という新しい方向性そのものを指しています。
関連する言葉
コントラスト これは嫌だ」「これは違う」という体験によって、反対側にある「では、こちらがいい」という新しい願望が明確になります。
魂・ハイヤーセルフ 願望の根底にある「今よりも気分良くなりたい」という方向は、より本来の自分であるハイヤーセルフの状態へ近づく方向でもあります。
大きな流れ 個人がより気分の良い方へ向かうことと、宇宙全体が源へ向かう大きな流れには、共通する方向性があります。
拡大 物質世界での体験から新しい願望が生まれることで、それまでになかった新しい方向性が宇宙に加わります。
引き寄せ 願望そのものではなく、そのとき自分が強く活性化している状態に対して働きます。「願うこと」と「受け取ること」は別の段階です。
ボルテックス 願望が生まれると非物質の領域へ届き、その願望に協力的な要素が集まり、現実で体験するためのものが形づくられます。
協力的な要素 願望が現実で最善の状態として体験されるために、非物質の領域で集められる要素です。
